炊飯器を手放して始めた土鍋ごはん~「無い暮らし」をすると気づくこと

私が土鍋でごはんを炊き始めたのは、たぶん5年以上も前のこと。

長年使っていた炊飯器の劣化が気になり、
買い替えるか悩んだのが、土鍋ごはんデビューするきっかけでした。

 

土鍋ごはん…難しそう

 

そう思い込んでいたので、初めはビクビクしながら炊いてみたのですが、
思いのほかスムーズにでき、すっかり慣れた今ではタイマーもかけません。

物心ついたころから、生活の中にあるのが当たり前だった炊飯器。
今日はその炊飯器を手放して土鍋ごはん生活に移行したことについてお話します。

 

◎「無い暮らし」を体験してみる

壊れたり劣化が目に見えてきたり。
そういうタイミングは物を減らすチャンスですよね。

炊飯器よりも前に、壊れたフードプロセッサーを手放したことがありました。

野菜を刻んだり、ベースとを作ったり、お菓子作りに使ったり。
かなりの頻度で使っていました。

壊れてしまったときにはショックだったのですが、
洗うのが大変だったり、重たかったりと、便利さの中に苦労もありました。

そこですぐには新調せず、
「フードプロセッサーの無い暮らし」をしてみました。

あれば当たり前のようにフードプロセッサーを使う場面でも、
無いなら包丁で刻もうとするし、
ボウルで混ぜようとします。

無いなら無いなりに他に手段のあるもので、
段々とその手間にも慣れてしまい、
改めてフードプロセッサーが欲しいと思うことはありませんでした。

 

炊飯器の時は壊れる前に細部の劣化に気づき、
そろそろ買い替えかなぁ、と思い始めていました。

 

炊飯器の無い生活って、どうだろう

ネットで商品を検討しながら、同時にそんな想像をするようになりました。

やってみたことなかったけど、炊くだけなら土鍋でもできます。
元々炊飯器で保温機能は使っておらず、
食事の時間に合わせて炊いて、残りは冷凍保存していました。

炊飯器の代わりになるとしたら、土鍋。
その頃から今も使っている土鍋は2つあり、
ファミリー用の大きな土鍋と、おひとりさまサイズの小さな土鍋でした。

このおひとりさまサイズの小さい方が、ご飯を炊くのにちょうどいい気がしました。

 

…練習してみようか

そんな気軽な気持ちで、まずはお試しで土鍋ごはん生活を始めてみました。

 

◎やってみたら簡単!美味しい!

炊いてみて初めに感動したことがありました。

 

お米が輝いてる!粒が立ってる!

高機能な炊飯器なら普通にできることなのかもしれませんが、
私の長年使っていた炊飯器では、見たことのない炊きあがりでした。

おこげが出来ることも楽しかったです。

デメリットとしては、
炊飯器のつるんとした内釜では一粒残らず取ることができた米粒が、
土鍋炊きだとどうしても土鍋にこびり付いて取り切れないこと。

でもある日うっかり、
炊きあがった土鍋を予定の蒸らし時間より少し長めにおいてしまったことがあり、
しゃもじですくうと、いつもよりこびりつきが少ないことを発見しました。

どうやら土鍋内の温度が高いと、水分が蒸発してこびりつきやすいようです。
それ以来、私はちょっと長めの15分~20分くらい蒸らし時間をおくようにしています。

初めからある程度上手に炊けましたし、
正直こんなに簡単だとは思いませんでした。

回を重ねるごとに慣れていき、気持ち的にも負担が軽くなりました。

土鍋ごはん生活に自信が持てた私は、炊飯器は手放すことを決めました。

 

◎土鍋ごはんのデメリット

土鍋炊きは意外にも簡単でうれしい結果でしたが、
デメリットもあります。

・ご飯粒が土鍋にこびりつく
・加熱中はそばにいる必要がある
・タイマー炊きが出来ない

ご飯粒こびりつき問題については、
少し長めに蒸らすことで私としては解消できています。

その他2つについては、炊飯器ならではの便利なところですよね。

炊飯器はスイッチ入れたまま放置しても、
炊ければ音で知らせてくれますし自動で保温に切り替わりもします。
タイマー炊きだってしてくれます。

でも土鍋炊きでは、そうはいきません。

…とは言うものの
不便さを感じていたのは、実は初めのうちだけでした。

 

まず、加熱時間中の件について。

初めこそ緊張しつつ炊いていたので、加熱中は土鍋に意識がかなり向かっていました。

ですが、慣れてきたら、加熱中は他にちょっとした作業をして過ごせるなりました。

部屋から出たりすると、うっかり他のことに集中してしまうかもしれないので、
作業はキッチンの中限定です。

加熱時間は15分程度のことなので、
キッチンを片付けていたり、作り置きを作ったりしていたらあっという間です。

 

そして、タイマー炊きが出来ないことについて。

当初小さい土鍋で2合炊いていたのですが、その後大きな土鍋で3合炊くようになりました。

3合炊くと、私の場合は丼メニューでも5食分くらいになります。

ごはん食は1日1食、主に夕飯に食べる習慣なので、週に1・2度炊く程度です。

一度炊けばしばらくはレンチンで頂けますから、タイマー機能が必要になることはありませんでした。

 

あれば使う便利な機能も、必須とは限らないのね

こうして、ちょっとしたデメリットはあるけれど、それぞれ克服してしまっているのが現状です。

炊飯器をまた持ちたい、という気持ちには今のところなっていません。

 

◎私の土鍋ごはんの炊き方

それでは、私の土鍋ごはんの炊き方をご紹介します。

今はだいたい週に1度、3合のお米を土鍋で炊いています。

お米3合を水で研いでから、土鍋の中で浸水させます。
水の量は650ml以上700ml以下くらいで、一応計ってます。

 

一応って…

 

実はあんまり気にしていなくて(笑)

厳密には炊きあがりも違ってくるのでしょうけど、
実は加熱時間についても、正確に時間を計ったりもしていません。

ここまで読んで逆に不安になった方もいらっしゃるかと思いますが、
慣れれば感覚で炊けるくらい土鍋ごはんは簡単ですので、もう少しお付き合いください。

それでは簡潔に、
炊きあがりまでを箇条書きでご説明するとこうなります。

①米をボウルで研いで、水をよく切り土鍋に移す
②3合のお米の場合、650~700mlの水で30分以上浸水させる
③中火で炊き始め、沸騰するまで加熱する
④土鍋の蓋の穴から湯気が勢いよく出たり沸騰している音を確認したら弱火にする
⑤時間にすると10分前後、土鍋から立つ「匂い」の変化に気を付ける
⑥焦げた匂いを感じたら蓋を開けてみる
⑦土鍋の中に水分が無いことを確認したら蓋をして、10秒ほど経ってから火を止める
⑧10分~15分蒸らして炊きあがりです
このような流れです。
今では炊くのに慣れ過ぎていて、ほぼ匂いや音など五感に頼って炊いています。
 
④の時、土鍋のサイズによっては吹きこぼれることもあります。
そのくらい沸騰したらすぐに弱火にし、
私の場合は蓋を少しずらして吹きこぼれなくなるまでそのまま待ちます。
吹きこぼれなくなったら蓋をしっかり乗せて、次のサインが出るまでは放置です。
 
次のサインとは、「匂い」です。
 
吹きこぼれなくなってから5分位経ってからクンクンと確認に行く(⑤)のですが、
それまでのお米を炊いている湯気からする匂いに「おこげ」の匂いが混じってきます。(⑥)
 
そうなったらほぼ炊きあがりのサイン。
 
蓋を開けて素早く水分を確認(⑦)、ブクブクと煮立つような音もなくなり水分が無くなっていたら、蓋を戻して土鍋内の温度を再上昇させるために10秒位経ってから火を止めます。
 
その後の蒸らし時間(⑧)は世の例にならうと10分ほどですが、
季節にもよりますが15分くらい置いた方が、土鍋からお米がはがれやすいです。

 

土鍋にお米がたっぷり張り付いてしまうとなんだかもったいないので、
蒸らし時間については少し幅をもたせて試していただけるといいと思います。
 
使う土鍋や火力によっても違ってくるかと思いますので、
まずは一度トライしてみて、調整してみることをおすすめします。
 
やることはシンプルですので、柔らかめ、硬めなどのお好みも合うように、
ご自分の土鍋ごはんレシピを極めてください。
 
いずれ私のように、五感で炊くようになることでしょう(笑)
 
 
 
最も注意することは、
火をつけてからは他のことをしていても土鍋のことは忘れない
ということです。
 
私のように加熱中はそばを離れないか、タイマーをかけるなどの対策をしていただきたいです。
 

 

◎まとめ

今はまだ大小の土鍋があるので、しばらくは心配ないと思うのですが、
土鍋もいずれ壊れてしまう時が来るかもしれません。

私のごはん炊きは、炊飯器、土鍋と第二世代にいるわけですが、
第三世代の候補としてストウブ鍋が控えています。

 

 

「STAUB(ストウブ)」はフランス製の鋳物ホーロー鍋です。

STAUBブランドサイト

 

ガスの直火、オーブン調理にも使えるうえに、IHにも対応しています。

このストウブ鍋を1つ所有していて、
いずれ土鍋が2つとも壊れた時のためにストウブ鍋でもごはん炊きを練習しておきたい、
と考えています。

使い手が学べば道具をもっと活かせる。
そのことに気づけたのは、物を減らしたおかげでもあります。

同じ機能のある物を複数所有していることって、忘れていたり気づいていないことってありそうです。

物を増やすことで簡単に事を解決するのではなく、
本当にそれが必要なのかを、よく考えて今後は購入したいですね。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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