25日から東京・京都・大阪・兵庫の4都府県が緊急事態宣言を発令されました。
期間は5月11日までの17日間を予定しています。
大型商業施設への休業要請、
各種イベントの休止、
飲食店への酒類提供の禁止、
夜間の灯火管制など。
厳しい内容で臨む3度目の緊急事態宣言ですが、
17日間という短期決戦で見込める効果を訝る声や、
解除後のぶり返しに対する懸念もあります。
そして度重なる休業要請に、関係業界の疲弊が重度であることは容易く想像がつきます。
今後業種によってはさらなる失業者が出たり、
職を失わなくとも勤務時間減少に伴う収入減が起こることでしょう。
私自身、コロナウイルス第一波の段階で本業に大打撃を受け、大きく収入を失いました。
現在は低収入ながらも落ち着いて暮らせています。
ですが…一年経ってもまだ続く自粛生活。
次のもしもに備えておくべき、と思うことを今日はお話します。
◎これから来る失業・収入減への懸念
3度目の休業要請が発出された場合、
東京都と大阪府だけでも、
個人消費押し下げ効果は▲4,860億円/月程度、
GDPの減少額は▲4,180億円/月程度、
それに伴う半年後の失業者の増加規模は+2.4万人/月程度と試算される。
第一生命経済研究所の首席エコノミストである永濱利廣氏はこのようなレポートを発表しました。
総務省統計局が発表している完全失業者は、
2021年2月時点で194万人。
前年同月に比べ35万人の増加とのことです。
グラフによると2020年秋に完全失業者数はピークを迎え、
その後徐々に減少しているように見えます。
永濱氏によると、半年後には月あたり2.4万人の失業者が出ることが予測される経済状況。
また、倒産する企業や廃業する店舗も出てくることでしょう。
働けなくなるなんて不安だわ…
完全失業者とは、
働く意思があり仕事があればすぐに就ける状態でありながら、現状仕事が無い状態の人のことです。
調査期間中に少しでも仕事に就いた人は含まれません。
つまり、収入が減少し生活が困窮する人が、
完全失業者数の増加の陰には多く潜んでいるということです。
自分には現時点で直接影響が及ばない、と思われる立場にあったとしても、
経済全体が再び停滞するとなれば少なからず無関係とはならないでしょう。
目に見える現実だけでなく、
将来起こるかもしれないリスクについて誰もが意識しておく必要があると、私は考えています。
◎「最悪の事態」を免れた私のケース
コロナ禍に見舞われる前から、私はWワーク状態でした。
きっかけは本業の収入が減少してきたこと。
フリーランスで働く私の収入は、請け負う仕事量に応じて増減します。
一時期は徹夜もするほど繫忙を極めた業界でしたが、年々市場の衰退を感じていました。
この仕事だけに注力し続けるのは危ないと感じ、
まったく違う業界の時給で働くパートを開始しました。
パートやアルバイトの情報サイトで見つけた仕事は、
繁忙期に労働時間が多くなることはあっても、少なくなることはほとんど無い職場でした。
夜間勤務のため本業に影響もなく、毎月安定的な副収入を得ることができました。
始めた頃の比率は、
本業7:パート3
くらいで、パート収入はすべて貯金に回していました。
ところが、コロナウイルス感染が拡がりロックダウンとなった時。
状況は一変し、本業の収入は一時ゼロになってしまいました。
パート先は医療関係で、変わらず勤務することができました
パート先の仕事が自粛の対象ではなかったのが救いでした。
慌ててパート先と交渉し、幸いにも勤務時間を増やしてもらうことができました。
その時から私の収入は、本業とパートが逆転することになりました。
パート収入で生計を立て、本業は仕事があればラッキーくらいにまで落ち込んでしまいました。
「無収入」となる最悪な事態は免れた私がこの経験から学んだことは、
収入源も分散しておくべきということでした。
ひとつの収入に頼ることの怖さ。
今後も複数の収入減を常に持つようにしようと、強く思いました。
◎危険に気づいていなくても備えるべき
フリーランスで個人事業主の私は、仕事の営業、報酬の交渉、経理もすべて自分で管理しています。
そのため、依頼される仕事量が減少してきていること、
依頼主からの報酬提示が減額傾向にあること、
使う資材の新商品が減ってきていることなどにいつからか気づき始め、
業界自体が衰弱しつつあることを感じました。
これは早めに避難準備した方がいいかも…
この業界に自分の人生を預けていては困ったことになりかねない、という意識が芽生え、
その保険としてパートを始めました。
企業にお勤めの会社員の方は、
置かれている立場によってはそういう危険を察知しにくいかもしれません。
現在仕事を失ったり収入が減る危険を感じていなくても、
事態のさらなる長期化で、今後どのような影響が及ぶかも知れません。
気づいた時には悪い方へ急展開…となってからでは、すぐに対処できない恐れがあります。
早めに動いておいて正解だったと言っている私自身、
まさか今回のパンデミックのような事態になることまでは当然想像できていません。
本業は緩やかに衰退していくだろうと思っていたのに、
あっという間に半減してしまったのです。
そうなる前にWワークを始めていたこと、
そのパート先がパンデミックの影響を受けなかったことは、ただの結果でしかありません。
このブログを読んでいる方が今どのような状況下におられるかは分かりませんが、
新たな収入源について、念のため考えてみてはいかがでしょうか。
◎まとめ
一寸先は闇、という言葉があります。
未来は予測不可能で、良いこともあれば悪いことも起こります。
特に悪いことは、起こってからではどうすることもできないこともあります。
目の前が真っ暗になるような状況になる前に、
視界が明るいうちから備えるほど、リスクは軽減できるはずです。
キャンプに行っても、明るいうちにテントを立てたり灯りを確保したりしますからね。
(…例えが微妙ですみません)
実は今回の記事には続きがあります。
あまりに長文になってしまいましたので、続編は改めて投稿いたします。
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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