私は預金残高が一時100万円を下回った経験を持っています。
20代の若い頃の話ではありません。
40代になってからです。
40代にもなってまとまったお金が無い自分を、
その時はものすごく卑下していました。
そんな人生どん底気分から立ち直るため、
コツコツと貯金を続けて、2年近くになります。
貯金も300万円近くまで増えてて、
私の不安だらけだった心もようやく落ち着いてきました。
私にとって幸いだったのは車やマイホームなどのローンが無かったこと。
同世代の方で私より貯金はある、
でもローンもある、という人も少なくないと思います。
そこで、意外と見落としがちな「負の資産(ローン)」について、
今日はお話したいと思います。
◎あなたの純資産はいくらですか?
純資産とは、
資産 - 負債 = 純資産
のことです。
資産には、
・預貯金
・有価証券
・土地・建物
・車
・終身保険
などがあげられます。
Aさんという架空の方は、
資産額合計が3400万円あったとします。
・預貯金 300万円
・有価証券 300万円
・土地・建物 2500万円
・車 150万円
・終身保険 150万円
これに対し、負債が2900万円あったとします。
・住宅ローン 2800万円
・マイカーローン100万円
すると…
3400万円-2900万円=500万円
この500万円が純資産となるわけです。
ちなみに私の場合。
預貯金と有価証券の金額は、公開している金額は現在270万円ほど。
これ以外に生活防衛資金として取ってある現金、
終身保険、土地家屋を合わせると1000万円は超えているようです。
そして、ローンは完済していますので、負債はゼロです。
あれ?結構持ってる…?
預貯金が100万円を下回った時も、不動産と終身保険はありました。
でも、売却したり解約することはまず考えていなかったので、
お金としての資産とは認識しづらかったです。
こうして見ると、
私より預貯金や有価証券などを多く持つAさんより、
純資産となると私の方が多いことになります。
預貯金や有価証券は、
いざとなれば引き出したり現金への換金性が高いです。
資産として認識しやすいため、この数字に目が向きやすいのですが、
不動産や保険などの資産です。
そして、ローンは負の資産。
特にこの負の資産には注意が必要です。
◎私の唯一のローン経験
前述の通り、私は持ち家に住んでいます。
私が住宅ローンを組んだ時は28歳。
当時は夫がいましたので、夫婦で貯めた頭金を除く不足分、
1200万円のローンを組みました。
その時の私はちょっと歳の離れた夫に頼り切り。
銀行員からやたらと35年ローンを勧められたことを覚えています。
担当した銀行員が夫の親族だったこともあり、
そんなものかなぁ、と言われるがまま契約することに。
でも、共働き夫婦が1200万円程度を35年もかけて払い続けるなんて、なんだか変な話です。
長期間借りればその分金利が乗ってきて損ですよね。
そのくらいのことは当時の私にも分かり、ずっとモヤモヤしていました。
とにかく返済計画なんて無視してローンを早く完済してしまおう。
ローンを組んだ時点で親戚への義理は果たせたはず。
(何の義理やら?ですが)
繰り上げ返済をしながら35年のところを10年で返し終えました。
繰り上げ返済には事務手数料がかかりました。
金額は覚えていませんが、今その銀行のサイトで確認したら4万円位…
1回100万円の繰り上げ返済なら、
4%ほど取られたってことね
今ではネットバンク系は繰り上げ返済をしても、
手数料がかからないことが多いみたいです。
高い手数料を払ってでもした繰り上げ返済ですが、
やって正解だったと思っています。
その理由は、利息を計算すれば分かります。
とあるローン返済シミュレーションサイトで計算したところ、
1500万円を借りて、年利2.5%(20年前の金利がこのくらいでした)で返済する場合、
・10年 1357万4818円
・35年 1801万7518円
となり、その差は440万円を超えます。
…ローンを組んだ当時の私に教えてあげたい。
結局は繰り上げ返済したので、大金を失わずに済みました。
今は何でもすぐシミュレーションできたりしますので、
現在ローンのある方、
これからローンを組もうとしている方は、やってみてくださいね。
◎ローンは借金である
当たり前すぎることですが、ローンは借金です。
住宅や車など必要性の高いと思われるローンは「良い借金」
浪費やギャンブルなどで作るリボ払いやローンは「悪い借金」
私も含め、イメージ的にそう考えてしまっているかもしれません。
事業を始めるために借りる融資や
英会話教室やプログラミングスクールに通う為に組むローンなど。
目的によって何となく良いイメージがあると思いますが、
どれも紛れも無く「借金」です。
いつか必ず返さなくてはいけないお金ですし、
借りた期間の分だけ金利がかかります。
そんなことは承知の上。
欲しいものを先に手に入れて、
少しずつ返す代わりに金利分も払うだけのこと。
私も心のどこかでそれを当たり前のことと考えていましたし、
住宅ローンは「正当な借金」で、疑問を持つことすらありませんでした。
終身雇用が約束されていた頃にバリバリと働きながら、
自分を育ててくれた親の世代を見て育った私たち。
社会に出たら自分も何かのローンを抱えることを、
当たり前の未来のように刷り込まれていたかもしれません。
消費を促す広告は、
当たり前のようにローンをしてでも消費することを勧めてきます。
貸す側の金融機関は、
年収や保有資産、他に借金が無いかなどの要件を踏まえて、
貸付可能額を提示してきます。
長期間のローンを提案するのは、
金融機関の利益となる利息分が増えることももちろんですが、
月々の返済額か低くなることで借りやすくするのもあるのでしょう。
消費者も、それくらいなら返して行けそう、と判を押します。
でも、未来は変わります。
今ある収入は誰も約束してくれません。
でも借金は、返さない限り1円も減りません。
60代以降の収入がそれ以前より増える人は少ないと思います。
借金という負の資産を老後に持ち越さないようにするのも、
老後の備えのひとつと考えます。
◎まとめ
私はただひたすら老後のための資産作りをしています。
・貯金する
・投資する
・老後も収入源となる副業を身につける
もし、ローンなどの負債がある方は、
返済で負債を減らすことが、資産を増やすことにも繋がりますね。
金利は諸刃の剣です。
資産を増やすには、時間をかけるほど複利の効果で金利は味方となります。
でも負債に関しては、時間をかけるほど支払うべき利息が増えてマイナスになります。
改めて総資産を見直して、金利を味方につける方法を考えたいものです。
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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